Foreign Language Correction
試しに文章を書いてみた
28 Sep 2020 (UTC)
#0
purpledrowecho@gmail.com
[J2MSYIk]
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Taiwan
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試しに文章を書いてみた、初めて書くもので間違うところいっぱいあると思います、ご指導どうもありがとうございます!
Language to correct
Japanese
Text to correct
ある砂浜、日差しが強い割に温かい感じがする、波打つ音が心をくすぐる。森に吊床(つりどこ)を張ってのんびり昼寝、これ以上居心地良いことはない。風も涼しくて甘くて錆びついた匂い。ん?錆びついたっ?
何かが空気を突き抜く時の尖った音が耳に届いてくる、目を向く前に体をその軌道から離さないと、死ぬ!!少なくとも俺の予測だと間違いなく頭が貫かれる、全身の力を極限まで引きずり出して風を破る音のする方向の反対側に飛んだ。そして着地の瞬間呼吸する暇もなく一番近くの木に身を隠す。
「ドンドンドン!!」
吊床に俺の頭がいたの位置に矢が通った後の穴がそこに在った、勿論今も庇ってくれた木の中にも3本の矢が震えながら立っている。
汗が顔から零れ落ちる、暫くのあと静寂に戻り、危機感を五感から抜いて、俺は半眼で森から遠く離れてない砂浜に片手で足を抱いて体育座りしてる女を見据える。薄紫色の長髪(ちょうはつ)、後ろにツインテールにして括っている、二個のテールの根本(ねもと)には緑葉(りょくよう)のついた白い花飾り。丸々で大きい黒い瞳、細い腕に細い足、胸あたりは俺と同じぐらいで涼しくて、この晴れ空と相応しい一片の曇りもない。
「ん、これこそ俺の妹だ」
俺は頷き、妹に向かい歩くながら言う、俺から言うのも何だが外見だけから見るにはいかにも美少女、どんどん暗くなるその瞳ともう一つの手に握ってる高速の矢を容易く打てるパチンコ類(たぐい)の装置を発動ための縄を切るためのナイフ以外は。
「兄(にい)さん、さっき、私の胸を、自分のと同じぐらいぺたんこで注意深く見ないと認識も困難だなんてって思ってるでしょう」
「いやいや、そこまでは言ってなぃっ!」
「シュッ!」
空気が割れた音を聞く瞬間、本能で命の危険が全身に伝わる。周囲は砂ばかりでに隠れる場所はない、超高速で自分に飛んくる矢をはっきり目で捉えるのは普通の人間にとってほぼ不可能、でも発射源が分ればっ。
ほぼギリギリの体捌(たいさば)きで矢を避けた、五本の矢がする後また静寂に戻った、どうやら弾切れのようだ。
「てぃっ、殺す気か!」
避けきれぬの時に切られた髪くずと服だったの布の破片が空を舞う。
ルナ(月夜と書いてルナと読む)は俺を一瞥(いちべつ)してナイフでついさっき見つかったヤドカリを軽く突(つつ)いてる。
「どうして兄(にい)さんはそんな酷(ひど)いことを言うの、寝てる兄さんが寝すぎるとお腹が勝手に空き過ぎてあの世に行っちゃうかもしれないのに、だから親切に起こそうとしてるだけ。それなのに、胸が小さすぎて暗い時には正面と背面の区別がつかない程だって言われた」
悲しみのかけらもない顔と棒読みだが。
「妹よ、色々突っ込みたいが、胸の話から放れような。俺が言いたいのはっ」
人指し指で妹の方に指差し
「お前の起こし方、明らかに人間に対するものじゃねぇだろう」
「兄さんの場合だと、腕や足の一本や二本切り離れてもそのうち生え出せると私は存じます」
ヤドカリに夢中で空気と会話してるようだ。少し塩味の涼しい海風が顔を撫で回す、目の端からちらりと溢れる涙を優しく拭いてくれてるのか。最近兄使いよりひどくなっていく、一ヶ月前は「兄さんはイノシシにぺちゃんこに踏まれても、一夜置くとまたどこから元気に戻れると私は存じます」って一応昆虫類の範囲、今はもう。海風が拭き取り残した涙を手で払って、もうミミズとも家族になれるか、これもまた、兄として通すべき道なのか。
「で、話から推測とお前、お腹空いたのか」
足を抱えてる手を口当たりに置いて、口も少し大きく開いて驚いてるのフリをし
「まあ、兄さんはその水99パーセントで出来ている脳みそで、よーくぞ<推測>ということだ出来のですね、ミラクル」
「はぁ」
もう諦め半分のため息をついて、改めてルナの周りの散らばったからくりを見遣って
「てゆーかさ、そんな面倒臭いものを作る暇があんなら、自分で飯作ってこいよ。高い木登れなくても果物も取れるだろ、あと食える野菜やキノコとか」
俺への興味が尽くしたようだ、見回ってさっきのヤドカリちゃんを見つけて一歩ぐらいの距離を跳んだ後、しゃがんでまたその可哀そうなものを突い始めた。
「兄さんはボケてますの、この姿を誰かに見られたらどうするのです。そうなった時はもう舌を噛んで、痛いのでやめて、その後兄さんを道連れにするしかないじゃないか」
「さらっと怖いこと言うな、てゆーかお前は舌痛いのだけかよ、俺を誰と道連れにするつもりだ」
「ん」
さらっとナイフで絶望しかけのヤドカリちゃんを指す
「そいつとかよ」
そう、<この姿>。<この姿>のせいでルナは村には暮らせない、俺も「こいつの面倒をやれ、兄貴だろう、ははは」と両親に言われて、この人気(ひとけ)のない場所で暮らさなければならない。そいつを改めて見遣って、そう、全裸だ、服着ない、本人はどうしても着たくないと服を強く拒否してる。何度も説得しようとしたが「嫌だ、可愛くない、あれを着るくらいなら裸のほうがマシなの」と同じ答えしか得られない。
母さんによると、ルナは生まれてから服を嫌がってる、着せてあげようとしても泣いたり暴れたりする。幸いこの島に冬という季節がない、何とか生き延びれた。大きくなったら流石にマシになるでしょうと家族皆はそう思った。
でも俺たちは甘かった、5歳になっても平気で裸のまま家を飛び出す、おかげで俺も引きこもりになってルナの相手にするしかない。そして今に至ってもう14の年も取った、マシになるどころか、俺が「服を着ろうよ」と言い出すたび、<優しい>言葉にかけられる、次はミミズ以下か、楽しみだな、目が潤(うる)み始めそう、もう考えるのをやめよう。
「はぁ」
一つため息付き頭を軽く掻いて、実の妹とはいえ時々目のやり場に困る毎日。
「恥じる自覚あんなら、俺の前では平気なのかよ」
「ホッホウ」
目をちょっぴり細め意味深いの微笑みを持ち、ルナは手の動きを止めこっちに寄ってくる、俺の顔から少しずつ下腹部(かふくぶ)に目を移りゆく。
「何よ」
不自然に目を逸らし
「勝手に人の息子のとこジロジロ見んな」
改めて俺の顔を上目遣いで見つめ、あざとさが醸し出している
「まさかと思いますかね、兄さん、妹の裸に、興奮してのです?」
「はっはぁ、そんな、わっ訳、ないし。ほら、息子も全然平気だろう」
顔から冷や汗止まらない、だが兄の尊厳と言うものもあって、ん、あれ?そんなものあったっけ。無駄口かもしれないけど一応言っておくが、俺はちゃんとした服着てます、母さん時々服(俺のだけ)や食料とか持って来てくれる、父さんも暇があったら俺をからかいしにくる、てゆーか来んなクソ親父。
正直、こんな裸美少女見たらドキッとしない男はそうそういないはず、こいつの本性を知った兄以外はな。
「兄をからかうな」
こいつを頭を軽く叩こうとする時に。
「待って貴様」
「トンーーーーーーー!」
水を突き抜く爆音とともに海から円筒(えんとう)の形してる何かがハイスピードでこっち向かって迫ってくる、目に映るものが広がりほぼ顔の近くまでやっと止まった。そいつの影に周囲の光は遮られ、流れくる水飛沫(しぶき)のせいで周りの空気も入れ替わったようだ。半眼で前を見遣ってまず目の半割ぐらいを占めているのはそのでかい鎌首(かまくび)、そして先が二つに割れ、絶え間なくめろめろ動く炎のような舌、日に輝き光る全身を包む鱗(うろこ)、筒状(つつじょう)してるその体は海まで続いて、どれだげの長さを持つのか誰も知るようがない。
「近い、何のようだクソ蛇」
「あ、ケムちゃん、久しぶりですね」
さっきから俺を盾にし、ずっと後ろに隠れてるルナが楽しそうに前に飛んだ
「相変わらず大っきいね」
言ってから直後近くまで歩いて確認のよう蛇首を触り始めた
「小さいときには可愛かったのにな、でもこれだけでかくなっちゃうと一緒に遊べないな」
「も、申し訳ございません、母上(ははうえ)、私はっ」
「そんに老(ふ)けてなーーーい」
頬を膨らせ
「名前でいいって、何度もいってたじゃない」
「はっはい、怒らないでください、ルッ」
舌の動き止めて、声も震えてる感じがします、気のせいかこいつ、小さくなったように見えます
「ルゥ?」
「ルナさん」
「はい、よくできました、褒めてあげるねぇ」
ルナの手また嬉しそうに撫で始めた
どう見ても滑稽(こっけい)な光景だ、こんなデカ物が名前の呼び方に小娘に叱れ震えてる。でもまぁ、分からなくも無い、ちまみにこの大蛇(おろち)は俺たちがこの地に住み始め暫くの頃、ルナがどこかで見つかったペット、よくケムシや毛蟹(けがに)などと一緒に置いて遊んでる。そう、ミミズぐらいの大きさ、俺も最初はミミズと勘違いしてた、後はドンドン大きくなって海に置くしかない、蛇ってこんなに育つものだっけ。でもどれだげデカくてもルナに<調教>済みの後だ、ん~、こう考えるとこいつと俺はなんか似てる気がする。
「おい、貴様」
目の向きを変え、鎌首は俺に近づく
「だから近い、来なくても聞こえる」
「お前さっき、はっルナさんに何をしようとする」
「ん、あ、こいつの頭を叩きたいんだが何か、お前には関係ねぇだろ」
「笑止千万(しょうしせんばん)、ルナさんに手をだそうとは、いい度胸だ、面白い、当然、覚悟もできてるな」
「いや、こいつの兄だし、それに普通、俺のセリフ」
「そうよ、ケムちゃん、聞いて、さっきね」
ルナの手が招いてとこを見て、<ケムちゃん>はすぐ地にうつ伏せ、長い舌もめろめろ上下に動く、きのせいか他の見慣れた動物に見えますけど。
「なに!!」
さっきの位置に戻して更に近く迫ってくる
「だから近い、鼻が当てそう」
「貴様、ルナさんが親切に、兄を起こそうとしてるのにも関わらず、そのお美しい体に文句をつく上に、自分の息子を見させて興奮しようと叶わず殴りかけようというのは事実なのか」
隣にポーカーフェイスしてるルナを一瞥(いちべつ)し
「聞く耳持たないやつにはどう説明してもただの無駄口だ」
獲物を睨むような視線が俺の顔に釘(くぎ)付き
「ホォー、今の言葉第1202回の試練の誘いとして聞き取ってもいいんだな」
「いいんだぜ、丁度久しぶりに体を動かしたいんだ、精々楽しませてくれ、負けたら今度こそ夕飯の鍋にする」
言ってから俺は即座に体の準備運動につき、関節のする音を聞いて全身の力を感じ取る
<ケムちゃん>もゆっくりと砂浜から離れて海に戻り、首も段々高く登っていく。デカい頭に比べて極めて小さい青い眼球(がんきゅう)、しかし獲物から見れば残虐と恐怖の極まりない、そしてその高さじゃ常に全局を把握(はあく)ことも可能
「口は減らずのまんまだな、貴様が負けた場合は即刻(そっこく)あの世行きだぜ、分かるな人間」
「心配無用だ、ルナ、ナイフ貸してくれ」
「はいどうぞ、兄さんならきっと勝てますと私は存じます」
ルナからナイフを取り
「あぁ、だといいな」
「じゃいと今日の夕飯はどうするのです」
「そっちかい」
こいつ、でも今は余計(よけい)なことに構う余裕はない
「準備はいいのか、小僧」
遠く離れた海からもう一つでか長いものが浮かび上がる、どれだけ長いんだあの体、そんなに年離れてないのにこの差にちょっと引く。でもあいつの言う通りだ、大口叩いてもこれだけ力の差だ、全力の全力を尽くさないと危険すぎ
暫くの睨み合いの後
。。。
「来るっ!!」
本能半分で地を蹴り横に跳ぶ
「ドカン!!!」
ほぼ足を擦って通った尾が強く地に激突し、伝わる衝撃に空を舞う満天の砂、衝突点(しょうとつてん)から周囲の砂もクレーター状になった。ギリギリ交わした後、俺は手で前を隠し俺はそのまま地にうつ伏せになった、直撃食らってないとはいえ、空気を一定の速度で圧迫すると空気砲のように殺傷力を持つ、ふくらはぎの痺れがそれを証明してくれた。
こんなにデカい体なのに、さっき俺の目映ったのは残影(ざんえい)だけだ、また強くなったのか、あの蛇
「んっ!」
瞳孔(どうこう)を縮め、身を起こし後ろの地を思いっきり蹴り、空気を圧迫し飛んでくる蛇体に向かって全力ダッシュして跳んだ。普通は身を守るため襲いかけてくる方向に逆らわずの方が受けるダメージが少なるはず、しかし目的は勝つことだ、逃げ回ってばっかじゃ狩られる一方だ。だから逆に相手の速度を利用する、空中にで両手の握ってるナイフを逆手に取り、体を蹲(うずくま)ってナイフを足下(あしもと)位置に置き踏んで固定する形に取り、そして食らう衝撃(しょうげき)を少しでも緩(ゆる)めたいため後ろに傾(かたむ)いてナイフの刃を予測(よそく)の衝撃点の切線(せっせん)に取れる方向に調整する。
「はっ、こい!!」
呼吸一つのあと、蛇体の尾(じゃたい)が円周(えんしゅう)軌道に沿って砂嵐のように俺と激突した。
「あっぐっ!」
ナイフから全身に伝わってくる衝撃、筋肉を震わせ、内臓も逆巻くの波のように暴れてる。金属の擦り合う音が耳に伝わる、火花(ひばな)が刃から飛び散る。
「あ、っくーー、はぁっ」
内臓がとても熱く感じる、手の激痛も痺れに変わっていく、しかし今は一つだけはっきり確信できるのは手をナイフから離れるとおしまいだ。これだけの説明でも、実際ぶつかってから離れるまでは呼吸二つの間も掛からなっかた。
「ズドンーーー!」
戦場から遠くに在った小山の尖った部分が蛇体に当たって崩れ落ちた。
体は俺のものじゃなくなったようで、もうコントロールことすら困難の状態、砂の上かなりの距離を滑ってやっと止めた。
「くっ、はっはっ、これは、きついぜ、ぐっ」
ナイフを握った手はもう血塗れ、今も震え続けてる、内臓の灼熱感(しゃくねつかん)もまともの痛みに変え帰って来る、吐血(とけつ)に至ってないのは幸いなことだと自覚してる。
尾の部分の蛇体がゆっくりと海に戻ってゆく、舌をめろめろ動かし俺を睨み続け
「まだやれるのか、小僧、そのざまだとまともに動くことも出来んのようだが」
「ほっ、とけ」
息を吸うたび痛みが全身を走る
こいつ、出鱈目(デタラメ)な体がより一層出鱈目くなった。前は何とか鱗(うろこ)を破って傷つくことができた、だけどさっきのは何なんだ、完全に鋼かよ、この理不尽な怪物にどうやって勝てばいいんだよ。
「にいーーさんーー、ゆうーーはん、がんーーばーてーーーねーーー」
ルナは手を口にあたって<元気付けてくれてる>
「すっこしは、からっだの心配も、してっくれ」
「えーーー、なーーにーー、きーーこーーえーーまーーせんーー」
目をルナのポーカーフェイスから<ケムちゃん>に移し、少しの気力を取り戻し
「勝てるわけないじゃん、お前のその馬鹿げた殻(から)、亀(かめ)だってそれほどのガイドはいらんだろう」
「どう聞いても負け犬の吠えのようだな、言い訳はやめさっさと負けを認めたらどうだ」
「へいへい、俺の負けです、<ケム>様お強いでございます」
俺は地に伏せて土下座する
「あぁぁ、はっはぁ、へひぃぃぃぃ、負けた負けた、大口叩いてそのざまで負けた、ひぃぃぃぃ、俺様に負けて悔しいか、へへへへ、言ってみろ、悔しいか、ひぃぃ」
蛇首の目が緩んで、尻尾(しっぽ)もバタバタと水面(すいめん)を波打つ
「このぅぅ」
小さく呟(つぶや)いて手の中の砂をより強く握り、いつか絶対に焼いて骨まで美味しく食ってやる、でも今は。
「はい」
牙を剥き出して笑いを見せ
「自分、弱すぎて<ケム>様に負けて、悔しすぎてたまりません、<ケム>様流石お強いこと」
「あははっはぁ、良いぞう、貴様の心からの懺悔(ざんげ)確かに受け取った、今回も殺さないであげよう、また命拾えことができてよっかたな、ひっひぃ」
「はい、<ケム>様の御慈悲(じひ)に感謝極まりない」
少しは気を晴れるように<ケム>をより強く読み上げる、勿論あいつにはルナがつけ上げた<ケム>の名の意味を教えてない、そして今のように使える
「ん、そうだ、もっと俺様に感謝してくれ、はっはぁ」
俺は起きてあちこち触って被害を確認する
「あ、いたたた、くっそぉ、これ一週間がないと治れなさそうだな」
ルナも森から出てきた
「兄さん、第1202回も負けちゃったね、どんまぃっ」
「ん、どうした」
ルナの言い淀みに気付き
「あっ、だから人の息子を勝手に見んな」
両手で生息子を隠し、さっきの戦いで服は粉々になったせいで今はルナと同じ状態、痛みに気を取られ気付けなかった。
「はぁ、昔のケムちゃんを思いだっ、うう」
俺は片手でルナの左手を持ちあげて口を塞がり
「それ以上言うな頼む、あいつは俺の敵といはいえ、お前の一言で潰れるのは見たくたい」
「貴様、またルナさんに何かをするつもりか、手を離せ、用があるなら俺様が相手にしてあげよう」
睨まれてるのを感じて俺は手をルナの手から離した、ルナは「なにそれ、どういう意味なの」の表情をしてもとりあえず続きは言えなかった、敵を守るなど我ながら心心優しいこと。
「はいはい。で、お前は何の用?わざわざ喧嘩しに来た訳じゃねぇだろう」
「あ!そうだ、貴様のせいで忘れるところだった」
言った後すぐ海に潜った、暫くの後また水面を破って現れ
「なになに、ご飯なの」
ルナがよだれを垂(た)らす
「申し訳ないですがそれは、食えるどうかは分かりませんが」
そう言いつつ蛇首がゆっくりとルナの前に伸ばし口を開いく、あるものがその中から砂の上に滑り降りた。サラサラ金色の長い髪、長い眉毛(まゆげ)、色素(しきそ)の薄い肌、身に纏うのは見たことない黒いワンピース、胸辺りに白い結びがついてる、足にも見覚えない日に当ってキラキラ輝いてる靴。どの村の娘(むすめ)なのだろう、随分変わったな服装だな、ミステリアスそのもののようだ、少なくとも俺の記憶の中こういう雰囲気の人初めて。胸の規律正しい起伏(きふく)を見るからには気絶してるだけ、命の危険はなさそうだ。
「最近の娘(むすめ)はこういう服が流行りか、変な感じだけど人の好みに指図できないなぁって」
隣のルナが妙に静かだなと思って見たら、砂の上乗ってる娘をじっと見つめ、涎(よだれ)がより増していく
「あっあの。ルナ様、まさか本当にこの子を食べるつもりなのかな、ごめんな、そんなに腹すいてるとは思えなかった、待ってろ今飯作るから変なことしないでくれよ」
「え?」
星だらけの目をこっちに向き
「え?」
「そうじゃないですよ」
言ってからまた涎(よだれ)ながらその子を見つめ
「そうじゃないってことは、お前まさか、あっちの趣味に、お目覚めじゃねだろうな」
「あん、ん、そうだよぉ、ウヒヒィー、かわいいな、ウフフゥ、欲しいなぁ」
まずい、この子の全裸好き病気が俺たちが思ってる以上に悪化してたというのか。
「おっおい、ケム。ルナを見張ってくれないか、急に用事ができた」
<ケムちゃん>が怪しそげに俺を見遣り
「何を言ってるのは分からないが、貴様に言われなくたってルナさんの安全は俺が保証する」
「いや、そっちの安全はあんまり心配してないが、とにかく頼むよ」
言って直後俺は全速(ぜんそく)で家へ駆け抜ける、不本意だが服破れて着替えも切れたので途中で大きいバナナの葉を取って下半身を包み隠した
半時間後、村が目に取れた
「おぉ、兎角(とかく)くん、何だその格好は、ルナちゃんに同化(どうか)されたかい」
「違います、タカシおじさん、これは。。。」
「まぁ、見ましたか、奥さん、あの青年、何という格好なのでしょう」
「まぁ、見ましたよ、奥さん、端(はした)ないですわね」
「俺を見ないでぇぇ」
「ママ、兎角兄さん、どうしたの」
「だめ、見っちゃいけないのよ、ほら早く目を隠して頂戴(ちょうだい)」
「ごめんなさいぃぃぃ」
。。。
人の少ない村だ、時に買い物に村をぶらつくこともあってほぼ全部知り顔、でも今日っきり俺も村と絶縁かもしれない、もう見る顔がございません、こう考えると涙がとまらない。
胸に刺すような周りの目を受け、必死に下半身を隠しながら走ってやっと家に付いた、全く何の羞恥(しゅうち)プレイだよう。
「はっはっ、母さん!父さん!大変なことになった、早く手遅れの前に」
「なになに、どうしましたのぅぅっ」
「どういうことだ、手遅れって何のことじゃぁぁっ」
言って直後、奥の部屋から両親が慌てて出てきた。でもどれも俺を見てから変な顔で言葉も途切れた。
「聞いて、ルナのやつがさっ」
「待って、バカ息子、お前、ついに、やってしまったというのか」
父さんの顔色は青から赤に、また赤から青になっていく、隣の母さんも顔を背(そむ)けて涙を拭き始めた。
「妹はなぁ、兄にとって守るべき存在なんだ、一緒にいる時間が多くなると感情を生み出すのは仕方のないことだ。だがしかし」
父さんの声が一段階大きくなり
「お前たちはしっかりと年齢を取ってからそいうのなるべきだ、今の段階じゃお前らにとってまだ早い!!」
母さんもこっちを向き直し
「そうよ、父さんの言う通りよ、でも過ぎたことは仕方ないわ、ちゃんと優しくしてあげた?あの娘途中で泣いたりしてない?」
「あのっ」
「男の子ですから、これからもちゃんと、しっかりと責任を持って大事にするのよ、いい?でも親の立場からはそういうことはあまり賛成しないから、二人とももっと大きくなったからには、ね」
頭を傾(かし)げり、この二人、何を言ってるのかさっぱり分からん、別に今日以前ルナとはいつも通りに生活してるんだが、なんで今更わざわざ守るなど、それより今は。
「あのさ、二人の言うことは後でちゃんと聞くから、実はさっき。。。」
「なに!あの娘が?!!」
思わず叫んだ父さん、母さんもさっきよりドン引きしてる様子
「そんな深刻になってたなんて、親として失格だ、そんなことなら早く言えバカ息子」
逆ギレ?
「言ったよ、父さんたちに切られちゃったんだよ」
「そっそいえばそうだったか、だいだい何なんだそのふざけた格好は、てっきりあいうこと思ってたじゃんか」
「え?何のこと」
「あ、なっなんでもない、それより母さんも急いで準備を」
明らか可怪しいが、いまはそれどころじゃ。俺は素早く着替えて親と一緒に砂浜へ走り抜く。
。。。
「ウフフぅ、かわいいなぁ」
ついた時ルナはもう手を謎の娘(むすめ)に当て触り始めた、涎(よだれ)しながら独り言、完全に見惚れの様子だこれは。
「ルナ、やめろう、それは決して超えちゃいけないライン何だぁ。おう、これはこれは、ヤマタノ様、息子はいつもお世話になってます」
言ってから父さんが頭を下げて禮をする
「ふむ、本当、あいつ、いっつも世話が焼ける」
デカイ蛇首が上下に振る、こいつ調子に乗って。そう、このふざけたやつでも古きから伝わる八岐の大蛇(やまたののおろち)の名を継ぐもの、でも他の蛇見たことがないから、時々思うんだが蛇って皆そんなに育つものなのかなって。こいつの親を問うと自分も分からないって言うし、自分の名だけ誰かに教われなくはっきり確信し、村人から随分尊敬されてる様子。しかしもしこいつの小さい頃にルナがうっかり「あ、ペットやめた、兄さん鍋にして頂戴」となったら、その名も鍋と一緒に消えるのかと変なことを考えてる時、ルナはやっと正気(しょうき)を取り戻したようでこっちに振り向き
「あぁ、お母さんとお父さんまで、どうしたのですか二人共、そんな深刻な顔して」
母さんが近づき優しくルナを抱き
「大丈夫のですよ、私たちはいつだってルナちゃんの味方だから、辛い事あったら何でも言ってね、相談に乗るからね」
「あ、はい、ありがとうお母さん、でも私は何でもありませんよ」
ルナが何事か今ひとつピンと来ないのような顔
「娘(むすめ)よ、もうこういう歳だから、恋愛までに口出すつもりはないが、さすがに女の子同士はあかんぞう」
「父さん、言葉遣いは変になってます」
思わず突っ込み入れると父さんは空咳(からせき)一つし
「とにかくルナ、もしこれがお前の服着ないの病気のせいだとして、色んな意味でも駄目ですぞ、俺達もぉっ」
「いえ、服着ます、今でも着たいです」
「そうそう、今でも、え?今なんて」
俺に含め皆目を丸くしてルナ睨んで、口もリンゴ一つ入れるぐらいに開き
「服ですが、他に何が着れるのです」
頭を傾げまるで俺たちが可怪しいこと言ったみたいに見返してくる
「エーーーーーーーーー!!」
「エーーーーー!!」
「エー!!」
「ルナお前、ついにまともになれたのか、今までの頑張って着た甲斐があってよかった、兄ちゃん嬉しいいぞ」
「お父さん、今夜お赤飯ですね」
「はいお母さん、今日より嬉しい日はない、村の皆んなに自慢するぞ」
両親が抱き合って幸せの涙を流し、俺も感動し極まりない、やっと村で暮らせる。今日のことで暫くは変態扱いされるかもしれないけど、心の優しい俺だ、ちゃんと時間かけて皆んなに説明すればきっと分かり会えると俺は信じてる。
「でもお前何で急に変わったの、この子と何の関係がぁ」
そいえば残るもう一つ深刻の問題があった
「まさかこの子を好きになったのがきっかけで、それはそれで問題が」
父さんたちもこれを気付いたようで改めルナを見つめ
「え、何のこと、初めて見た子だし、いきなり好きになるわけないじゃないの、まったく兄さんまだ寝ぼけてるのです?」
半眼を俺を見遣り、視線がちょっと痛い
「でもおまえ、かわいいかわいいって何回も言ったよ、てっきりその娘に惚れたのかと」
「兄さんは本当にどうしようもないな、服だよ、ふく。ほら、こんなにかわいいのですよ、もう好きで好きでたまりませんの」
言ってからまたその娘、じゃないかその娘の服をじっと見つめる
「あ、そっち、確かしに変なワンピースだけど、まぁこれで万事解決ならばんばんざいだ。でもこのような服って、うちの村で作れのかなぁー」
母さんをさらっと一瞥し、やっぱりね、顔の汗が目に浮かぶ
「ちっちょっとね、どんな材料もわからないし、母さんも見たことない編み方と飾りがいっぱいで、それに、ほら、そのぅ、ごめんよ~、母さんも無理かも」
ほぼ石化しようとしてる母さんをそっとしておいて、俺達はその娘に見つめる。母さんの編み物の技(わざ)は村の中で一番上手い、母さんも無理ってことはすべての希望はその子にかかる。